高村光太郎「上海雑草原・序文」より

(前略)美醜などという簡単なものは、此処の泥と汗と臭気と広袤と、そして又巨大な時の歩みと一切をのむ未知の力との中にすべて埋没する。こういう天地をこれほど五官にひびいて肉体化した詩をあまり知らない(後略)

2024年07月24日|池田克己:高村光太郎